文化を追体験する~参宮街道 伊勢河崎

日本の観光の原点とされる「お伊勢参り」。江戸時代の最盛期(天保時代)には年間5百万人もの参拝者が伊勢を訪れたとか。当時の人口が約3千万人と仮定すると、なんと6人に1人がお伊勢参りをしたことになる。
5百万人もの参拝客の「お伊勢参り」を可能にしたのが、『御師』の存在。
御師とは伊勢神宮から各地に出向いた神職で、室町時代から各地に出向いて祈祷を受け付けたり、暦やお札、伊勢土産を配ったり、金銭やお米の奉納を勧めお伊勢参りをPRし続けてきた。
御師は参拝客の“おもてなし”のために、「茶の湯」「聞香」「和歌」などを嗜み、自らの素養を高めたとのこと。ここではその御師の文化の追体験を計画した。
志野流香道による「聞香」体験1
志野流香道による「聞香」体験2
志野流香道による「聞香」体験2
17代御師 丸山宗太夫のお話と神饌を模した食事1
17代御師 丸山宗太夫のお話と神饌を模した食事1
17代御師 丸山宗太夫のお話と神饌を模した食事2
17代御師 丸山宗太夫のお話と神饌を模した食事
御師・丸岡宗大夫宅に、ある講の宿泊記録が残っており、17名が伊勢だけで5泊6日して、その料金は総額60両、今の金額で600万円から1,000万円
この講は、隠居した商家の人たちだったらしいが、大金を使った旅行に驚かされる。
御師の役割は、旅への案内から現地でのガイド、食事・宿泊の手配、歓楽街への案内まで、まさに、コンシェルジュとして機能しており、これからの観光を考える時、文化を軸にさまざまな“体験”を提供する「御師」的な存在が、 「サスティナブル・トラベル・KAIDO(街道)」の成立を可能にするになるものと思われる。
旅のコーディネータ「御師」
旅のコーディネータ「御師」
伊勢市内に唯一残る旧御師 丸岡宗太夫邸1
伊勢市内に唯一残る旧御師 丸岡宗太夫邸1
伊勢市内に唯一残る旧御師 丸岡宗太夫邸2
伊勢市内に唯一残る旧御師 丸岡宗太夫邸2
当時の食器で再現した御師料理献立
当時の食器で再現した御師料理献立